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隔世代コミュニケーション

今回お伝えしたいのは、経営トップから見た隔世代コミュニケーションについてです。

年配のクライアントと雑談しているとよく耳にするのが「最近若い社員の言っていることがよくわからん!」という経営幹部の言葉です。たいていはそのままにしているのがほとんどではないでしょうか。しかし、その世代間コミュニケーションを組織内で巧みに構成することで大きな価値が生まれる可能性があるのです。

テレビのクイズ番組で大人のタレントが小学生にヒントをせがんだり、平成おバカタレントvs 60歳以上タレントの世代差常識クイズを見たことがある人も多いのではないだろうか。ジジババと孫世代は、甘えたり教えたりという関係性がお互い心地良く相性が良いのである。定年前後のスタッフが加わったスタートアップほど成長力があるというデータもある。

これまでの組織は年功序列の中で、同期入社同士の競争から始まり、前後入社組の先輩・後輩を吸収しながら更に上のポストを目指すのがビジネスパーソンの生き方であった。その結果、組織内の競争相手への疑心暗鬼や優秀な部下の奪い合いが生まれ、敗れた者は居場所を失っていく。一方でラインに乗った上級職は家庭を犠牲にして24時間働くか忖度するかである。その歪の中で最も深刻な被害者となるのは主任~課長クラスのミドル層である。教育費をはじめ家計が最も苦しくなるミドル層は、昇格ポストのラインに乗るために失敗を恐れ、やがてお伺いをたてて無難な仕事に終始するようになる。そんなリアルな世界を見ている若手社員が自分の未来を会社に託せるはずがない。ポイントは、前述のテレビ番組のように世代間ギャップを楽しむこと。そして、「経営トップとミドル層」「取締役・部長クラスと若手」といったようにひと世代隔てたレイヤーでコミュニケーションを構成することである。欧米ではジョブ型雇用が主流であり、会社組織以外の第三者に自らのジョブキャリアを相談する、いわゆるコーチ、メンターという存在が職業として成立している。日本でも徐々に社内メンター制度やスーパーバイザーのような職種をシニア中心に据えるケースも増えている。しかし、大企業はともかく中小企業はそう簡単にはいかない。

キャンドアでは、日本の年功序列の良い部分も残しながら隔世代コミュニケーションを軸にした組織づくりのお手伝いをします。

次回は、これからの営業人脈づくりについてお届けする予定です。


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