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VUCA時代のコミュニケーションとは?

前回は組織のコミュニケーションの変遷について書きました。今回はパート2として組織のコミュニケーションを活性化するポイント3点についてです。

現代はVUCAの時代と言われています。今までのやり方では思ったような成果は得られない一方で、時代の転換点にうまく対応した組織があっという間に業績を伸ばして抜き去っていく。取り残されないためには経営サイドと従業員間のコミュニケーションデザインが最初のポイントである。新しい時代に向けて会社の経営理念やゴールを見直していない、特にもしあなたが中小企業の経営トップならば今すぐ着手すべきである。

見直す際には、時間はかかるかもしれないがマネージャークラス一人ひとりとじっくりと向き合ってミドル層から十分な情報を引き出すようにしたい。これが第2のポイントである。ここでじっくり時間をかけることで将来を担う人材をトップ自ら育成し、かつ現場の情報を把握できるようにするのである。ミドル層からすれば、トップと直接にコミュニケーションすることで組織への参加意識が高まり、後々に自走化組織ができあがる礎となる。そうなれば、経営トップは直下の経営層に組織管理を安心して任せることができるし、未来へ向かうための思考時間を効率的に確保できるようになる。

そして3つ目のポイントは、いかにして社内や市場を俯瞰してSNS等で吸い上げた定量データに加えて、定性データをコミュニケーションの中でどう補っていくか?

例えば、旅行や見知らぬ土地を訪れた時に食べログなどの点数を見ながらお店選びをする人は多い(定量データ)。しかし、いざ入店してみるとギャップを感じた経験がある人は多いのではないだろうか。いちばん確実な店探しは、少しアナログではあるが現地の人に聞く(定性データ)ことも忘れないことだ。そのうえで自分の直観も含めて扉をあけてみると、ことのほか美味しかったりする。

テレビの世界では少しでも視聴率を上げるために様々な情報と視聴率分析を行い(定量データ)、次の番組企画へと繋げていく。またロケハンやインタビューを通じてストーリーを引き出して(定性データ)番組に厚みを持たせることで差別化を図る。テレビプロデューサーが進めるこの一連のプロセスは「デザイン経営」と呼ばれる思考プロセスと同じである。経産省でも「デザイン経営宣言」を2018年に発表、支援・補助金事業がスタートしている。

キャンドアでは、ミドル層を強化したい経営層、あるいはにコミュニケーションを軸とした人材育成をアドバイスしています。お気軽にお問い合わせください。

次回は、経営トップから見た個人と組織のコミュニケーションについてお送りする予定です。

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